【東京公演】音楽朗読劇「BASE METAL」再びの感想!

2023年5月6日、東京芸術劇場で開催の音楽朗読劇READING HIGH 5周年記念公演 第3弾「BASE METAL」夜公演に行ってきました!

今年1月の大阪公演に引き続き2回目の観劇でしたので、今回は違った視点で感想を書こうと思います。

 

※以下の記述には公演の内容が含まれています、ご注意ください。

なお音楽朗読劇READING HIGH「BASE METAL」はBlu-rayやDVDになる予定はありません。

公演内容が知りたいという方は参考にご覧ください。また、公演を楽しんだ方にも読んでいただけましたら幸いです。

 

音楽朗読劇「BASE METAL」の時代背景

音楽朗読劇「BASE METAL」はフランス革命より少し前のベルサイユを舞台に繰り広げられる物語。そのころ宮廷では“アバンチュリエ”と呼ばれる詐欺師たちが横行していました。

 

彼ら詐欺師たちは、じつは錬金術師。化学を研究し、真理を探究しようと日々を送っていました。

 

しかし当時錬金術は“魔法”と思われていました。貴族たちは“魔法”を使う錬金術師を忌み嫌い投獄します。その一方で“魔法”を娯楽ととらえて、楽しんでいるようでもありました。

 

このような状況は錬金術師たちを失望させます。しかし研究を続けるためにはどうしてもお金やパトロンが必要でした。

 

だから貴族に取り入って援助を受けたり、詐術を使って金を奪っていたのです。

 

この日の公演の出演者

・諏訪部順一(カリオストロ伯爵/ロアン枢機卿/ルイ16世)

・安元洋貴(サンジェルマン伯爵)

・梅原裕一郎(ジャコモ・カサノヴァ)

・井上麻里奈(シャルル・ド・ノルマンディー/マリー・アントワネット/ジョセフ王太子)

     ※敬称は略させていただきました

 

没落貴族のノルマンディーは詐欺師たちに憧れていたけれど、詐欺師になれなかった男。

希代の色男のカサノヴァは天才ゆえに詐欺師として生きるしかなかった男

不老不死と噂されたサンジェルマンは信念を貫くために詐術を使った男

貧しい出自のカリオストロは天才詐欺師と呼ばれた男。しかし物語の後半、敬愛する人の癒すために詐術を使うことになります。

 

18世紀フランス、ブルボン朝末期のベルサイユ。錬金術と錬金術師が正しく受け入れられなかった時代に、なにかを成し遂げたいと懸命に生きた男たちの物語です。

 

2023年5月6日公演の感想

この日は東京公演で唯一、低音が魅力の男性声優3名がそろって出演する日。低音の響きに魅了されて久しいわたしにとって、心ときめくひとときでもありました。

 

公演後の出演者のお話によると、この4名で演技を合わせたのはこの日が初めてだったそうです。

 

しかし

「いやいや、ぜったいに違うだろう!」

とおもうほど息のあったパフォーマンスでした。

 

大阪でみた公演とは2名が入れ替わっていたので、サンジェルマンとカサノヴァ、カリオストロとジョセフ王太子のやり取りの印象がすこし異なりましたが、もちろん、どれもすばらしいシーンになっていました。

 

前回から引き続いての出演となる諏訪部さんと安元さんは、より一層のびのびと演じているなあと感じました。

 

諏訪部さんのカリオストロはよりワイルドな印象に。安元さんのサンジェルマンはより優しい人に感じました。

 

また今回初めての出演だった梅原さんと井上さん。梅原さんのカサノヴァは、色気のある男をまっすぐに演じる姿がステキでした。

 

井上さんのノルマンディーはコミカルに、ジョセフ王太子は幼さの残るしっかりとした王子として演じていたところに、好感をもちました。

 

さいごに

わたしはこの物語のキャラクターたちと一緒にこの革命に向かう時代を駆け抜け、冒険をしました。

 

酒場で酒を飲み

きらびやかな宮廷の舞踏会に参加をし

牢獄で過ごし

サンジェルマンやカサノヴァが食事をしているのをのぞき見しました。

 

フランス革命にも立ち合いましたし

カリオストロやジョセフ王太子と一緒に空を飛びました。

 

そして最後は喜びと悲しみと驚きが混ぜこぜになり、不思議な感情が押し寄せました。

 

アバンチュリエには詐欺師や山師という意味のほか「冒険者」という意味があるのだとか。どうりでワクワクするわけですね!

 

一夜限りの夢、心地よい疲れに満たされたプレシャスな時間でした。

 

音楽朗読劇「BASE METAL」は、わたしももう一度見たいし、より多くの方にも楽しんでいただきたい作品です。

 

また、フランス革命後、自由になった彼らがどんな未来を歩むのかも気になります。

 

再演やスピンオフ作品を期待しています!!

 

この公演に関してはこちらもご覧ください。

https://readinghigh.com/basemetal/

 

また、わたしは2023年1月の大阪公演の感想も書いています。こちらも読んでいただけると嬉しいです。

https://daisukigaippai.com/readinghigh-basemetal-midokoro9/

Follow me!

【東京公演】音楽朗読劇「BASE METAL」再びの感想!” に対して1件のコメントがあります。

コメントは受け付けていません。